トルコ音楽のすべて
トルコ音楽、トルコ古典音楽、オスマン音楽…。さまざまな名で呼ばれていても、その意味するところはひとつです。トルコ音楽は何世紀にもわたり、トルコの人々の精神性ともっとも情熱的な感情を表現してきました。トルコ文化のもっとも重要な要素のひとつです。
トルコ音楽はきわめて豊かな構造をもっています。とりわけ中央アジア、メソポタミア、アラビア半島から伝わった旋律と楽器によって、その幅は大きく広がりました。楽器と旋律の両面で多様性を備えていることが、トルコ音楽の影響力をいっそう高めてきました。
トルコ音楽とは?

トルコ音楽は、中央アジアのトルコ系の人々が育て、アナトリア・セルジューク朝とオスマン朝の時代にその特徴がはっきりと現れた音楽様式です。古代にさかのぼるほかの音楽と同じく、当初は音の数がごくわずかでした。時代とともに音の数が増え、旋律構造が発展できるようになりました。広い地域でさまざまな文化の影響を受けてきたトルコ音楽は、独自の楽器と、それを奏でる演奏家という点でも豊かです。
こちらもおすすめ: エスニック音楽のすべて
世界で知られるトルコ音楽の3人のアーティスト
アシュク・ヴェイセル(Aşık Veysel)

トルコ音楽史でもっとも重要な民衆詩人のひとりです。20世紀のアナトリアのアシュクの伝統を受け継ぐ最後の偉大な担い手のひとりであるアシュク・ヴェイセルは、一時期、村落学院でバーラマ(bağlama)の教師も務めました。
エルカン・オウル(Erkan Oğur)

エルカン・オウルは、トルコ音楽にその名を金文字で刻んだ、もっとも重要な音楽家のひとりです。東方の音楽の音を用いる必要から、フレットレス・ギターを生み出し、音楽界に贈りました。過去から現在まで、数多くの優れたアルバムを世に出しています。
メルジャン・デデ(Mercan Dede)

メルジャン・デデは、世界的に知られるトルコのネイ(ney)奏者であり、作曲家、プロデューサー、DJです。スーフィー音楽をエスニックな楽器と演奏家によって豊かにし、エレクトロニック・ミュージックと融合させました。独自のスタイルで大きな成功を収め、数多くの重要なアルバムを生み出しています。
こちらもおすすめ: フォーク音楽のすべて
トルコ音楽の楽器
ネイ

ネイは、私たちの過去の面影を伝える管楽器で、先祖から受け継いだ遺産といえるものです。スーフィー音楽の象徴となっています。
カーヌーン(qanun)

カーヌーンは弦楽器の仲間のなかでもっとも重要な楽器のひとつです。撥(ばち)で奏でる私たちの弦楽器のなかで、もっとも音量の大きい楽器として知られています。一説には、偉大なトルコの学者のひとりファーラービーが考案したと伝えられています。
古典ケメンチェ(kemençe)

古典ケメンチェは、トルコ古典音楽で用いられる擦弦楽器のひとつで、爪を使って演奏します。この楽器のもっとも興味深い特徴は、弦を爪の側面で触れるようにして音を作る点です。
ジュンビュシュ(cümbüş)

ジュンビュシュは、トルコの楽器のなかで弦楽器に分類される楽器です。金属製の胴とフレットレスのネックのおかげで、独特の音色だけでなく広い音域も備えています。ほかの弦楽器と同じく撥で演奏します。
こちらもおすすめ: ネイで音を出す方法

コメントを残す